松峰莉璃のオフィシャルブログ。
北京に来て11年。
エンターテイメント全般のプロデュースと俳優をしています。
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10月1日は、我が愛犬赭赭の誕生日でした。六歳になってしまいました。坂道を降りるのが怖くてオドオドしていた彼も、今やエクボさんが泣くと、心配して遠吠えしてしまう程の育児参加型プードルになりました。
そして、さっき。
皆が寝静まったのを見計らって、こうやってブログを書いているところに、ベッドルームから心配そうに私を探しに来る赭赭。あんな小さな頭だからきっと大脳も小さいはずなのに、フル回転で家族のことをだけを考えてくれているんだなぁと思うとウルウルします。手を差しのばした私を見て、「あ、いたんだね」と言わんばかりの様子でクルッと回れ右してベッドルームに戻って行きましたが・・・
最近エクボさんが夕方になるとぐずり始めるので、テレビを流しながら抱っこしたりあやしたりしています。数日前、たまたま歌唱力を競い合う番組を見ました。本気の勝負に、すごく感動したので、忘れないようにブログに書き留めておこうと思いました。
直球でぶつかって来る高校生を前に、プロの力を見せつけたと言っても過言ではない新妻聖子さんの姿にじーんとさせられたのです。
高校生は、若さとまっすぐに突き進むエネルギーが本当にまぶしく、その姿と歌声に心を揺さぶられたのですが、高得点をあげ喜ぶ様子を見ながらも、「スイッチが入りました」と言った新妻さんの表情にハッとさせられました。歌手として、俳優として、常に準備万端な方なんだ!と。ある一定の年齢になったら、仕事も人付き合いも、テクニックも身につく代わりに、まっすぐにぶつかって行く事を避ける事だって出来るようになってしまうと思うのですが、ぶつかってくる相手に、自分もぶつかって行く凄さ、それは常に準備万端じゃなきゃなかなか出来ないはずです。準備万端でも不安はある訳で、勝利を手にした後「なんで泣いているんだろう」と仰いながら泣いている姿にもグッとさせられました。
私は準備出来ているのか?
と、問いかけざるを得なかった。
始まったばかりの子育てを理由にしてないかな・・・この一年ほど、頂くオファーは全部お断りしていて、最初こそ心がソワソワしてしまっていたのに、最近では「仕方ないじゃないか」と半ば開き直ったように、自ら理由をつけている気がして。「没辧法(仕方ない)」という言葉は一番好きじゃなかったはずなのに・・・時間がないとか、仕方ないとか、言っちゃう自分はやっぱり格好良くはない・・・
ちょうどこの日の午後、あるキャスティングディレクターとお話しする機会がありました。会う前に、私は出産してまだ二ヶ月だという情報は伝わっていました。会いましょうと誘ってくださったのに、最近子供の事で手一杯になってる私は、先方のご都合はあまり考えず、自分の都合の良い時間を指定して会いに行きました。行き帰りの時間込みで外出時間は二時間以内がベストだな、などと思いながら。たまたまそのキャスティングディレクターは、映像作品のキャスティング中、しかもいくつもキャスティングの仕事を抱えている状態だった為、会った場所は仕事先でした。カメラテストに来ているたくさんの若い俳優さん達を見かけ、自分も同じようにあちこちのチームに出向いていた頃を思い出したりしつつ、久しぶりにギラギラした雰囲気の中に身を置いた直後だったからかも知れません。良い話がある、と言われて伝えられた映画のお仕事も、もちろんその場でお断りして帰って来たところでした。
思えば身近な人の中には、常にトレーニングに励んでいる方や、ランニングを欠かさない方、定期的にエステに通う方、どんなに子育てが忙しくてもネイルのお手入れをしている親族、水泳を頑張っている友人など、準備万端の人が沢山いるのに、そんな彼らを、私は勝手に遠くにいるつもりで眺めていたようです。彼らは準備しているところをわざわざ見せびらかさないもんだから、気を抜くと彼らは生まれつき整っているんじゃないかとすら思ってしまうのです。本当はそんな事はない訳で・・・笑
私も慌ててネイルの予約を入れました。笑
ずっとまっすぐにぶつかって行けるようになりたい、いや、なります。
子供が笑顔を見せたりするもんだから、すっかりすっかり有頂天でした。
反省。
頑張ってる母の姿も見てもらいたいので。
良いテレビ番組を良いタイミングで観れた私はラッキーでした。
今日でエクボさんは生まれて三ヶ月目になります。
私を選んでくれてありがとう。
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