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ある一日(《女中たち》稽古にて)

les bonnesお芝居ができていく過程でよく見られる光景なんですけど、うまいこと撮られてました。
ボケーっとしちゃってます・・・たらーっ

fadai

何層にも重なる“演じる”という事。
いかようにも取れる台詞を、どう処理するのかによって見せ方が随分変わるから、
役者さんが頭を抱えてしまってます。
諦めちゃ駄目だ〜!と思うのと同時に、確かに演じる側になると、周りが理解できない
ようなところに行き詰まりを感じたり、混乱したりしてしまうのも分かる。
だからボーっとしちゃう。。。
でもとにかく今回は客観的に観察させてもらえるので、とても有難いです。

さて。
《女中たち》のポスターが出来上がりました。
手書きタッチのポスターは、きっと中国では珍しいと思われます。
やたらと俳優の顔写真だけ貼り付けているものを見ては、芝居の内容に関係ない
のに、どうしてなんだろうって思ってた私としては、そうではないポスターが
出来上がってたのを見て、驚きと同時に嬉しく思いました。

今日面白かった事。
スタッフの一人がやってきて、興奮しながら“ソンフォン!(松峰は中国語で読むと
こんな音です)お前って、舞台結構やってるんだな!”と・・・。
どうやら本名でやってた時代からも含め、ネットで検索したり人から聞いたりしたようなのです。
“んで、なんで中国でやってるんだ?”
あはは、そんなの私も分からない。普段こういった質問には、日本に中戯のような大学がないからです、とか答えるんですが、実際自分でもなぜわざわざ中国の演劇大学の大学院を選んだのだろうと思う・・・。
元々中国人の親戚がいる訳でもないし、言葉が元々出来た訳でもない。
本当に何ででしょう・・・?
って答えたくなる。

有難い事に、大学院時代の教授はとてもよくして下さった。
演技の理論をじっくり教えてくださった。
そして更に有難い事に実践のチャンスも与えてもらった。
ドラマにしても、舞台にしても実践ができないと机上の空論でしかない。
でも何よりも実践のチャンスがないとどうしようもない。

そう考えると、私はとっても恵まれていると思う。
今やってる舞台は演出に関わる事を提案してもいいと言われているし、演劇や演技に
対しての見方が、ほとんどの場合において共通するグループが見つかった。
こんな幸運ってない!

だから真剣になる。だから茫然とするような目にも遭うんだけど。

難得、難得日の出


あと一ヶ月!

お久しぶりでございますポッ

毎日お稽古が続いています。私は演出助手をやってます。

ジャン・ジュネ作《女僕》les bonnes
男性だけで演じるのが見所だと思ってもらってもいいんですが、
本心を言うと、何層にも重なった“演じる”という部分を見て欲しいです。
女中たちが毎日演じるのは、奥様と女中。そのごっこ遊びの中に悲劇が生まれる
んです。
そう。悲劇なんです。
私達は色んな面を演じて見せながら、日々の生活を送っているんだなぁと
稽古を見ながら思います。

色んな事を考えるチャンスを与えてくれるような芝居って、芝居としての
価値が最大限にあるんだろうなぁ。
そんな風に思います。

稽古場のベランダ。私の通った学校にも限りなく近い、懐かしさ満点の胡同
であと一ヶ月がんばりますぴかぴか

ここで我が心の友、上海のマヨミちゃん誕生日おめでと〜花火
アメリカにいるであろうタクちゃんも誕生日おめでとうクラッカー
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