恐竜が好きです、○○ザウルスとか××ドンとか、名前を見るだけでオォ~!って
思えます。でもだからと言って図鑑とかフィギュアとか集める程ではないのですが・・・。随分昔、北京の自然博物館で恐竜の化石を見ました。パンダの剥製、人間の
解剖・・・と、恐竜よりも驚く物が沢山あったので、せっかく恐竜を見にいったのに
それ以上のショックを受けて帰ってきました。
最近私はの周り、一時のようなバブリー
な雰囲気が消えました。
友人達の間でも、夜の集いよりも静かに家にいる人が増えてきたようです。
今全てが以前のようには行かないと気づいた友人達は偉いと思います。
この間、おもしろいなぁって思う事があって。
ある作品を書かないかという話で、話し合いに行った時に出会った50代位の女性。
会っていきなり、「演劇やってるんだって?北京人芸の○○って演出家、知ってる?」
と来ました。そして私が日本人だと知ると「福岡の領事館の××さん、友達なの」
こっちではこういう人少なくないので、私もこの程度では何とも思わなくなって
きちゃってます。
でもこっから先の出来事、私は彼女の今後が心配になりました。
「今の時代はファスト・フード時代(これは日本語で言う“使い捨て”って感覚)、
真剣に芸術をやろうなんて無駄よ」
と始まり、
「あなたが本気で脚本書くより、ハリウッドとかブロードウェイの作品の
内容を
中国に置き換えればいいのよ」
「私はマーケティングに関しては完璧だから、信じなさい!!」
と。。。
私は、こっちに住んでいる以上、中国人が日本人より劣っていると思って
仕事をする事はなく、むしろ彼らの考え方を尊重しつつ、私のやり方をいかに通すか
という事に力を注ぐのですが、もう彼女言うような時代じゃないと思うんです。
確かに今までた~~~~~くさん、そういう作品見てきました。
「CATS−猫ー」って書いて、ポスターもミュージカル・キャッツの
ようなポスター貼って、関係ない芝居している人達。
「郭徳剛(北京で超有名な相声俳優さん、あ、漫才のようなものです)特別出演!」って書いて本人の顔写真まで載せて芝居やってる人達。
数え上げたらきりがない。
日本人でも似たような事やってる人達いるから、それはこの時代の問題だったという
ことにしてもいい位じゃないかと思う程です。
いわゆるハッタリって事でしょうか。
それがいつまで効くのか。
私はもう効かないと思うんです。
だってさ、北京人芸の演出家さん、私の方が彼女よりきっとよく知ってるんだもん・・・。中国演劇界ものすごく狭いですから。もちろん彼女には言ってないけど。
彼女は、私が外国人だから分かってない!と言い出しました。
外国人って、やってて楽じゃないんですけど、でもお陰で冷静に物事見ていられる
ようになったのは事実で。。。
だから彼女のような人が、未だに威勢良く大声で話していると、何だか切なくなり。。。
だって、大体よその国の作品の「
内容」はそのままで、タイトル替えてもお客さんは何の芝居やってるのか分からないんだから、意味ないじゃん・・・っていう・・・「猫」って漢字のポスターの方がよっぽど度胸あるじゃん・・・
はぁ・・・
ちょっと「化石」ってこういう事なんだ、と・・・
こっちの「化石」は
好きじゃないです。
それにあのエネルギーの強さは、こっちの体調が良くない時には辛いです。。。
アレカラ、ボクタチハ、ナニカヲシンジテコレタカナ
北京にいるとたまに自分がブレている事も感じる。ブレないように、って思う。
こないだ、マヨッコがメールくれた。彼女は急に北京に戻ってきた。
最初に会ったのは98年。あれから10年。
北京に恩返しに来た、って言うんだよね、マヨッコは。
かっこいいなぁ。
最初に思ってた頃の事、忘れちゃ駄目だよーって。
そーさ、駄目なのだ。
そしていつか「恐竜」ネタを・・・