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演劇・舞台
今日頂いた本です。
http://www.amazon.co.jp/牛-築路-岩波現代文庫-莫-言/dp/4006021836
岩波現代文庫から出版された莫言氏の「牛•築路」日本語訳は菱沼彬晁氏。
莫言さんは、いつノーベル文学賞をお取りになってもおかしくない方です。今回の「牛」は、やはり文革が時代背景にあり、そんな中で、人間すらまともな生活を送れない農村の牛が主人公です。おもしろいです。
「紅いコーリャン」もう一度見たいなぁ。。。
菱沼さんには大変、大変お世話になってて。。。
不躾ながら、私の演技者としての人生において、出会えなかったら今の私はない!と言える方のお一人です。
演劇って、思想伝達手段なのですが、それをどう伝達するかが表現者の腕の見せ所な訳です。
となると、演技とは、頭脳工作+肉体工作なのです。
という事をながーい時間かけて教えて下さった方々のお一人が菱沼さんです。
それと同時に。
私が台本の翻訳をさせて頂く上で、奈良の堀江先生と同じ位影響を受けた方でもあるので、やっぱり“師”なのです。
かと言って、菱沼さんはお堅い方ではなくって。
フランス文学を愛し、中国演劇を愛し、自由を愛し、表現者をこよなく、こよなく愛す方で。
大好きな方です。
私も菱沼さんもこの一年位は乗り越えるべき葛藤があり、でも乗り越えたところでまたお会いする機会があり。堂々と胸を張って風を切って歩きなさい!と最初に言って下さった方でした。
今回、「色んな意味でラッキーでした」と私が言ったら「それで良いのです」と答えて下さいました。
今日は更に中国現代演劇にはなくてはならない劇作家の過士行さんと、こちらでは一番有名な演出家である林兆華さんともお会いしました。これは中国演劇人&演劇ファンに焼きもちを焼かれる程の幸せな出来事なのですが、有り難い事に私は良くご一緒させて頂けます。
思想伝達手段はそう簡単に見つからないのです。見つかっても、ここではそう簡単に表現させてもらえないのです。今でこそだいぶ緩くなりましたけど、以前は“集団を組織する事”すら禁止だったのです。だからアマチュア劇団もなかったのです。
それでも大導(林演出家のニックネームです)は、未だに自分の表現したい事を如何に表現するかを考えてらして。。。
素晴らしいなぁと思ったのでした。
70歳過ぎても、子供の様にやんちゃで、北京人独特のユーモアがあって。それは過士行さんもそうだし、もちろん菱沼さんもそうです。
そういう人が周りにたくさんいるのって良いです、最高です。